汚部屋片付けの落とし穴、やってはいけない3つのNG行動

ここでは、私がこれまで見てきた中で、特に陥りやすい3つのNG行動をご紹介します。これらを避けることで、より効率的に、そして確実に汚部屋から脱出できるはずです。まず、最も多いNG行動は「完璧主義に陥る」ことです。「どうせやるなら完璧に綺麗にしたい!」という気持ちは理解できますが、最初から完璧を目指すと、途中で挫折してしまう可能性が高まります。なぜなら、汚部屋というのは、長年の積み重ねによってできた状態だからです。それを一気に綺麗にするのは、時間も労力もかかります。完璧主義の人は、少しでも理想と違うと、「やっぱり無理だ…」と諦めてしまいがちです。大切なのは、完璧を目指すのではなく、「少しでも綺麗になればOK」という気持ちで取り組むことです。まずは、目に見えるゴミを拾う、床に落ちている物を片付けるなど、簡単なことから始めましょう。そして、少しずつ範囲を広げていくことで、徐々に部屋は綺麗になっていきます。次に、「物を溜め込む癖を放置する」のもNGです。汚部屋になってしまう原因の一つに、「物を捨てられない」ということがあります。「いつか使うかもしれない」「もったいない」という気持ちから、物を溜め込んでしまうのです。しかし、使わない物を溜め込んでいると、部屋がどんどん狭くなってしまいます。そして、新しい物を買うスペースがなくなってしまいます。物を溜め込む癖を直すためには、「本当に必要な物かどうか」を判断する基準を持つことが大切です。例えば、「1年以上使っていない物」「壊れている物」「ときめかない物」は捨てる、というルールを作るのも良いでしょう。そして、新しい物を買う際には、「本当に必要かどうか」「収納場所があるかどうか」をよく考えるようにしましょう。最後に、「収納グッズに頼りすぎる」のもNGです。収納グッズは、物を整理整頓するのに役立ちますが、それ自体が目的になってしまうと意味がありません。収納グッズをたくさん買ったものの、結局使いこなせずに、部屋がさらに散らかってしまう、というケースもよくあります。収納グッズは、あくまで片付けの手段の一つです。まずは、物を整理し、本当に必要な物だけを残すことから始めましょう。そして、残った物を収納するために、必要な収納グッズを選びましょう。収納グッズを選ぶ際には、部屋のスペースや物の量に合わせて、適切なサイズを選ぶことが大切です。