整理収納アドバイザーとして、多くの方の片付けのお手伝いをしてきましたが、最もよく聞かれる悩みが「片付けてもすぐに散らかってしまう」というものです。せっかく片付けても、すぐに元通りになってしまうのは、片付けの方法に問題があるのかもしれません。そこで、今回は、リバウンドしない片付け術を、整理収納アドバイザーの視点からご紹介します。まず、片付けを始める前に、なぜ片付けたいのか、目的を明確にすることが重要です。「部屋を綺麗にしたい」という漠然とした目的ではなく、「快適な空間でリラックスしたい」「探し物をなくしたい」など、具体的な目的を設定することで、片付けのモチベーションを維持することができます。次に、物の整理から始めましょう。一年以上使っていない物は、思い切って処分しましょう。捨てるのがもったいないと感じる場合は、リサイクルショップに売ったり、フリマアプリで出品したりするのも良いでしょう。物を減らすことで、収納スペースに余裕が生まれ、散らかりにくくなります。そして、収納の基本は、「定位置管理」です。それぞれの物に定位置を決め、使ったら必ず元の場所に戻すようにしましょう。定位置が決まっていないと、つい適当な場所に置いてしまい、それが散らかりの始まりとなります。また、「使用頻度」を考慮して収納場所を決めることも重要です。よく使う物は、取り出しやすい場所に収納し、あまり使わない物は、奥の方に収納するようにしましょう。さらに、収納グッズを上手に活用することも、片付けを成功させるための重要なポイントです。収納ボックスや収納ケースなどを利用することで、物をまとめて収納することができ、部屋がすっきりします。ただし、収納グッズを使いすぎると、かえって部屋が狭く感じられることもあるので、必要な物だけを購入するようにしましょう。最後に、片付けは一度で終わらせるのではなく、継続することが大切です。毎日少しずつでも良いので、片付けの時間を確保するように心がけましょう。例えば、寝る前に10分だけ片付ける、食事の後すぐに食器を洗うなど、小さなことから始めるだけでも効果があります。これらの片付け術を実践することで、リバウンドすることなく、綺麗な部屋を維持することができます。